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住環境ランキング — 安全・快適な子育ての街

消防費・都市計画費・空き家率などの指標から、安全で快適な住環境を持つ子育て向け自治体を見つけましょう。

最終更新:2026年3月 ・ 出典:e-Stat

子育て環境を考えるとき、保育・医療・教育といった直接的な要素に加えて、「住環境の質」も非常に重要です。安全な街並み、整備されたインフラ、適度な住宅供給——こうした住環境の要素は、日々の子育ての快適さに直結します。

この記事では、マチスコアの住環境(livability)スコアが高い自治体をランキング形式でご紹介します。消防費(安全対策への投資)、都市計画費(街づくりへの投資)、空き家率(住環境の健全性)などの指標をもとに算出しています。

1. なぜ住環境が子育てに重要なのか

子どもの安全

消防・防災体制が整っている自治体は、緊急時の対応が迅速です。消防費が充実した自治体は消防署・救急車の配備が手厚く、火災や事故、急病時の到着時間が短い傾向があります。また、防犯カメラの設置、通学路の整備、街灯の充実など、日常的な安全対策にも予算を割いています。

街づくりと生活利便性

都市計画費が充実した自治体は、道路・公園・下水道などのインフラ整備に力を入れています。歩道の整備、公園の遊具の充実、子育て施設の配置計画など、子育て世帯にとっての生活利便性が高い傾向があります。コンパクトシティ化を進める自治体では、子育て施設を中心部に集約し、徒歩圏内で用事が済むまちづくりを目指しています。

住宅環境の健全性

空き家率は住環境の健全性を示す指標の一つです。空き家率が低い地域は、住宅の管理が行き届いており、防犯面でも安心です。一方、空き家率が適度にある地域は、移住者が住居を見つけやすい利点もあります。極端に高い空き家率は地域の衰退を示す場合があるため、注意が必要です。

2. 住環境スコアの指標

マチスコアの住環境(livability)スコアは、以下の指標をパーセンタイル化して算出しています。

一人あたり消防費

消防・救急・防災に関する歳出を人口で割った値。消防署・救急車の配備、防火設備、避難施設の整備などの水準を示します。

一人あたり都市計画費

道路・公園・下水道・区画整理など都市基盤の整備に関する歳出を人口で割った値。街づくりへの投資水準を示します。

空き家率

総住宅数に対する空き家の割合。低いほど住宅の利用率が高く、住環境が健全であることを示します(スコアリングでは逆転評価)。

一人あたり課税所得

住民の経済水準を示す指標。所得水準が高い地域は、住環境の整備や維持管理に住民自身も関心が高い傾向があります。

3. 住環境ランキング TOP30

人口1万人以上の自治体を、住環境(livability)スコアの高い順に並べたランキングです。住環境関連の各指標もあわせて掲載しています。

1 青森県 六ヶ所村
88.8
消防費: 81.1千円/人 都市計画: 60.5千円/人 空き家率: 0.0% 人口: 10,367
2 福井県 高浜町
88.7
消防費: 32.1千円/人 都市計画: 66.2千円/人 空き家率: 0.0% 人口: 10,326
3 北海道 浦河町
86.7
消防費: 37.0千円/人 都市計画: 25.9千円/人 空き家率: 0.0% 人口: 12,074
4 岩手県 一戸町
85.1
消防費: 34.3千円/人 都市計画: 33.8千円/人 空き家率: 0.0% 人口: 11,494
5 北海道 栗山町
84.4
消防費: 28.6千円/人 都市計画: 49.4千円/人 空き家率: 0.0% 人口: 11,272
6 和歌山県 湯浅町
84.2
消防費: 30.8千円/人 都市計画: 63.4千円/人 空き家率: 0.0% 人口: 11,122
7 北海道 日高町
84.1
消防費: 47.9千円/人 都市計画: 38.9千円/人 空き家率: 0.0% 人口: 11,279
8 山梨県 身延町
83.6
消防費: 41.3千円/人 都市計画: 25.0千円/人 空き家率: 0.0% 人口: 10,663
9 高知県 黒潮町
82.7
消防費: 79.5千円/人 都市計画: 1.7千円/人 空き家率: 0.0% 人口: 10,262
10 長野県 木曽町
82.6
消防費: 38.6千円/人 都市計画: 37.3千円/人 空き家率: 0.0% 人口: 10,584
11 岩手県 大槌町
81.7
消防費: 45.5千円/人 都市計画: 66.5千円/人 空き家率: 14.6% 人口: 11,004
12 北海道 根室市
80.4
消防費: 39.5千円/人 都市計画: 30.0千円/人 空き家率: 16.5% 人口: 24,636
13 北海道 紋別市
80.2
消防費: 22.6千円/人 都市計画: 32.3千円/人 空き家率: 13.7% 人口: 21,215
14 秋田県 北秋田市
80.2
消防費: 38.9千円/人 都市計画: 29.4千円/人 空き家率: 17.4% 人口: 30,198
15 富山県 朝日町
80.2
消防費: 23.9千円/人 都市計画: 39.6千円/人 空き家率: 0.0% 人口: 11,081
16 岡山県 鏡野町
79.9
消防費: 23.7千円/人 都市計画: 61.2千円/人 空き家率: 0.0% 人口: 12,062
17 北海道 斜里町
79.3
消防費: 42.8千円/人 都市計画: 28.5千円/人 空き家率: 0.0% 人口: 11,418
18 長崎県 松浦市
79.3
消防費: 34.6千円/人 都市計画: 23.9千円/人 空き家率: 20.9% 人口: 21,271
19 北海道 上富良野町
79.1
消防費: 26.6千円/人 都市計画: 24.8千円/人 空き家率: 0.0% 人口: 10,348
20 宮城県 山元町
79.0
消防費: 23.7千円/人 都市計画: 40.1千円/人 空き家率: 9.4% 人口: 12,046
21 北海道 白老町
78.9
消防費: 30.2千円/人 都市計画: 49.4千円/人 空き家率: 31.2% 人口: 16,212
22 北海道 遠軽町
78.2
消防費: 75.4千円/人 都市計画: 27.2千円/人 空き家率: 19.3% 人口: 19,241
23 島根県 隠岐の島町
78.1
消防費: 36.0千円/人 都市計画: 38.1千円/人 空き家率: 20.0% 人口: 13,433
24 広島県 庄原市
78.0
消防費: 31.9千円/人 都市計画: 27.7千円/人 空き家率: 28.0% 人口: 33,633
25 岐阜県 下呂市
77.9
消防費: 39.0千円/人 都市計画: 58.7千円/人 空き家率: 19.7% 人口: 30,428
26 和歌山県 みなべ町
77.8
消防費: 44.9千円/人 都市計画: 39.0千円/人 空き家率: 0.0% 人口: 11,818
27 三重県 南伊勢町
77.8
消防費: 51.8千円/人 都市計画: 14.3千円/人 空き家率: 0.0% 人口: 10,989
28 島根県 奥出雲町
77.8
消防費: 34.1千円/人 都市計画: 21.1千円/人 空き家率: 0.0% 人口: 11,849
29 青森県 平内町
77.3
消防費: 47.8千円/人 都市計画: 12.6千円/人 空き家率: 0.0% 人口: 10,126
30 岩手県 岩手町
77.1
消防費: 32.2千円/人 都市計画: 14.5千円/人 空き家率: 0.0% 人口: 12,285

※ 人口1万人以上の自治体が対象。各指標はe-Statの最新データに基づく。

4. ランキングの傾向分析

財政力と住環境の関係

住環境スコアが高い自治体は、財政力指数も高い傾向があります。インフラの整備・維持には継続的な投資が必要であり、財政的に豊かな自治体ほど道路・公園・上下水道の維持管理に十分な予算を確保できます。ただし、財政力が高くても他の分野に予算を優先している自治体もあるため、住環境スコアは独自の視点を提供します。

コンパクトシティの強み

近年、子育て施設・商業施設・医療機関を中心部に集約するコンパクトシティ化を進める自治体が増えています。こうした自治体は都市計画費が効率的に使われ、住民の生活利便性が高い傾向があります。車がなくても生活しやすい環境は、共働き世帯にとって大きなメリットです。

空き家率と地域の活力

空き家率が低い自治体は、人口の流入が続いており地域に活力がある証拠です。一方、空き家を活用したリノベーション住宅や移住者向けの空き家バンクを整備している自治体では、空き家を資源として子育て世帯の移住を促進する取り組みも行われています。

5. 移住前にチェックすべき住環境ポイント

1

通学路の安全性

歩道の整備状況、信号・横断歩道の設置、交通量を実際に確認。通学時間帯に現地を歩いてみましょう。

2

公園・遊び場の充実度

近隣の公園の数や遊具の状態、子どもが安全に遊べる広場の有無を確認。雨の日の遊び場(児童館など)も重要です。

3

防犯・治安

犯罪発生率、街灯の整備状況、地域の見守り活動の有無。警察署のホームページで犯罪マップを確認できます。

4

災害リスク

ハザードマップで洪水・土砂災害・地震のリスクを確認。避難所までの距離や避難経路も事前に把握しましょう。

5

買い物・生活利便施設

スーパー・ドラッグストア・小児科・保育園が徒歩圏内にあるか。日常生活の動線を実際にシミュレーションしましょう。

住環境は数値だけでは測れない部分が多いため、必ず現地を訪問して自分の目で確かめることが重要です。総合的な子育て移住先選びには、マチスコアの子育て移住おすすめランキング診断ツールもあわせてご活用ください。

6. 住環境と防災 — ハザードマップの確認方法

住環境の良し悪しを判断するうえで、防災面の確認は欠かせません。どんなに日常の生活環境が整っていても、自然災害のリスクが高いエリアに住むことは子育て世帯にとって大きな不安材料です。

ハザードマップで確認できるリスク

国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」では、全国の洪水浸水想定区域、土砂災害警戒区域、津波浸水想定区域などを地図上で確認できます。住所を入力するだけで、その地点のリスク情報を一覧で表示できるため、移住候補地の災害リスクを手軽にチェックできます。洪水・内水氾濫・高潮・津波・土砂災害・地震(揺れやすさ)など、複数のリスクを重ねて表示できるのが特徴です。

消防費と防災インフラの関係

マチスコアの住環境スコアの指標の一つである「一人あたり消防費」は、防災インフラの充実度を測る目安になります。消防費が充実している自治体は、消防署・出張所の配置が手厚く、救急車の到着時間が短い傾向があります。また、防災訓練の実施頻度や避難所の整備状況にも、消防費の多寡が反映されることがあります。子どもがいる家庭にとって、緊急時に迅速な対応が受けられる環境は安心材料です。

移住前のハザードマップ確認手順

移住先を決める前に、以下の手順で災害リスクを確認しましょう。まず、国土交通省のハザードマップポータルサイトで候補地の住所を検索し、洪水・土砂災害・津波のリスクをチェックします。次に、自治体が独自に作成している防災マップや避難所一覧を確認し、最寄りの避難所までの距離と経路を把握します。さらに、可能であれば大雨の日に候補地周辺を実際に訪れ、冠水しやすい場所がないか確認することをおすすめします。詳細な防災情報は各自治体の防災担当課にお問い合わせください。

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