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シニア移住・セカンドライフにおすすめの街ランキング TOP50

医療アクセス・平均寿命・福祉・薬局の充実度を総合評価。安心して暮らせるセカンドライフの街を政府統計データで紹介します。

最終更新:2026年3月 ・ 出典:e-Stat

定年退職や子育てが一段落した後、豊かなセカンドライフを送るために移住を検討するシニア世代が増えています。シニア移住では、日常的な医療アクセス、福祉サービスの充実、生活コストの安さが特に重要な要素となります。

この記事では、政府統計データに基づき、医師数・平均寿命・薬剤師数・福祉費・財政力・地価の手頃さを総合スコアリングし、シニア世代の移住に適した自治体をランキング形式で紹介します。

1. シニア移住・セカンドライフとは

シニア移住とは、定年退職後やセミリタイア後に、より暮らしやすい地域へ居住地を移すことです。日本では高齢化が進む中、元気なうちに医療・福祉が充実し、生活コストが抑えられる地域へ移住する動きが広がっています。

従来は温暖な気候を求めた移住が多かったものの、近年では医療アクセスや行政サービスの充実度を重視する傾向が強まっています。特に「かかりつけ医」の確保しやすさや、薬局・介護施設へのアクセスは、シニア世代にとって最も重要な生活インフラです。

シニア移住で重視される要素

医療

かかりつけ医の確保、医療機関へのアクセス、救急医療体制。日常的な通院のしやすさが最重要です。

福祉

福祉関連の行政支出の多さ。将来の備えとして自治体の福祉への投資水準を確認しましょう。

生活費

年金生活を前提とした場合、住居費・物価が抑えられる地域は家計の安定に直結します。

2. シニアに優しい街の条件

本ランキングでは、シニア世代の暮らしやすさを示す以下の指標を組み合わせた総合スコアで評価しています。

医師数(25%)

人口1万人あたりの医師数。シニア世代は慢性疾患の管理や定期的な受診が必要になるため、医療アクセスは最重要指標です。

平均寿命(20%)

男女の平均寿命。気候・食生活・医療環境など多くの要因が影響する指標です。長く健康に暮らせる地域の一つの目安になります。

財政力指数(20%)

自治体の財政的な安定性。財政力の高い自治体は高齢者向けサービスの維持・充実が期待でき、長期的な安心感があります。

地価の手頃さ(15%)

住居費の安さ。年金生活では固定費の抑制が重要で、地価が手頃な地域ほど住居費を抑えられます。

福祉費(10%)

一人あたり民生費。福祉全般(高齢者・児童・障がい者等)への行政投資の大きさを示す指標です。高齢者向けサービスだけでなく福祉全体の手厚さの目安になります。

薬剤師数(10%)

人口1万人あたりの薬剤師数。処方薬の受け取りやすさ、服薬指導の受けやすさに直結する指標です。

3. ランキング TOP50

人口2万人以上で平均寿命・医師数データがある自治体を総合スコアで並べたランキングです。TOP50の平均寿命(男女平均)は84.8歳です。

1 東京都 千代田区
489.8
医師: 290.2/万人 寿命: 85.3歳 薬剤師: 782.8/万人 人口: 66,680
2 岩手県 矢巾町
213.7
医師: 201.0/万人 寿命: 84.3歳 薬剤師: 65.2/万人 人口: 28,056
3 東京都 文京区
209.9
医師: 200.6/万人 寿命: 85.6歳 薬剤師: 90.5/万人 人口: 240,069
4 東京都 中央区
193.6
医師: 99.9/万人 寿命: 85.3歳 薬剤師: 290.5/万人 人口: 169,179
5 愛媛県 東温市
191.1
医師: 174.6/万人 寿命: 84.4歳 薬剤師: 52.5/万人 人口: 33,903
6 栃木県 壬生町
186.5
医師: 170.5/万人 寿命: 84.2歳 薬剤師: 48.9/万人 人口: 39,474
7 兵庫県 神戸市 中央区
183.2
医師: 168.3/万人 寿命: 84.8歳 薬剤師: 99.7/万人 人口: 147,518
8 大阪府 大阪市 中央区
182.5
医師: 95.3/万人 寿命: 84.2歳 薬剤師: 283.5/万人 人口: 103,726
9 栃木県 下野市
179.8
医師: 157.8/万人 寿命: 84.6歳 薬剤師: 55.3/万人 人口: 59,507
10 山梨県 中央市
177.0
医師: 157.9/万人 寿命: 85.0歳 薬剤師: 42.3/万人 人口: 31,216
11 香川県 三木町
176.5
医師: 158.5/万人 寿命: 84.6歳 薬剤師: 42.8/万人 人口: 26,878
12 東京都 港区
174.8
医師: 129.3/万人 寿命: 85.4歳 薬剤師: 146.7/万人 人口: 260,486
13 埼玉県 毛呂山町
174.2
医師: 156.1/万人 寿命: 84.2歳 薬剤師: 51.7/万人 人口: 35,366
14 千葉県 鴨川市
172.8
医師: 152.6/万人 寿命: 84.0歳 薬剤師: 48.0/万人 人口: 32,116
15 大分県 由布市
172.7
医師: 155.9/万人 寿命: 84.9歳 薬剤師: 29.0/万人 人口: 32,772
16 京都府 京都市 上京区
161.7
医師: 158.5/万人 寿命: 85.3歳 薬剤師: 49.0/万人 人口: 83,832
17 石川県 内灘町
160.8
医師: 138.9/万人 寿命: 85.2歳 薬剤師: 40.6/万人 人口: 26,574
18 東京都 新宿区
160.5
医師: 139.9/万人 寿命: 84.6歳 薬剤師: 78.7/万人 人口: 349,385
19 沖縄県 西原町
154.5
医師: 133.5/万人 寿命: 85.3歳 薬剤師: 34.0/万人 人口: 34,984
20 愛知県 名古屋市 昭和区
148.3
医師: 145.9/万人 寿命: 84.5歳 薬剤師: 41.1/万人 人口: 107,599
21 大阪府 大阪狭山市
145.7
医師: 121.3/万人 寿命: 84.9歳 薬剤師: 38.5/万人 人口: 58,435
22 愛知県 豊明市
142.6
医師: 117.8/万人 寿命: 85.3歳 薬剤師: 37.8/万人 人口: 69,295
23 高知県 南国市
135.0
医師: 102.0/万人 寿命: 84.8歳 薬剤師: 37.3/万人 人口: 46,664
24 大阪府 大阪市 北区
132.5
医師: 92.8/万人 寿命: 84.3歳 薬剤師: 122.8/万人 人口: 139,376
25 愛知県 長久手市
127.4
医師: 101.4/万人 寿命: 85.6歳 薬剤師: 31.2/万人 人口: 60,162
26 岐阜県 笠松町
116.4
医師: 81.5/万人 寿命: 84.5歳 薬剤師: 40.1/万人 人口: 22,208
27 京都府 京都市 左京区
116.1
医師: 101.0/万人 寿命: 85.8歳 薬剤師: 37.2/万人 人口: 166,039
28 沖縄県 南風原町
115.9
医師: 80.9/万人 寿命: 85.0歳 薬剤師: 37.1/万人 人口: 40,440
29 愛知県 名古屋市 中区
114.4
医師: 81.4/万人 寿命: 84.6歳 薬剤師: 89.2/万人 人口: 93,100
30 静岡県 長泉町
112.7
医師: 66.9/万人 寿命: 84.5歳 薬剤師: 63.7/万人 人口: 43,336
31 広島県 広島市 中区
112.6
医師: 86.0/万人 寿命: 85.1歳 薬剤師: 68.0/万人 人口: 142,699
32 大阪府 大阪市 阿倍野区
111.5
医師: 95.1/万人 寿命: 84.8歳 薬剤師: 44.0/万人 人口: 110,995
33 奈良県 橿原市
109.6
医師: 74.8/万人 寿命: 85.3歳 薬剤師: 33.3/万人 人口: 120,922
34 茨城県 つくば市
109.0
医師: 60.5/万人 寿命: 84.8歳 薬剤師: 58.5/万人 人口: 241,656
35 北海道 札幌市 中央区
107.6
医師: 83.5/万人 寿命: 84.5歳 薬剤師: 61.4/万人 人口: 248,680
36 神奈川県 伊勢原市
106.8
医師: 72.9/万人 寿命: 85.2歳 薬剤師: 35.3/万人 人口: 101,780
37 大阪府 大阪市 天王寺区
106.7
医師: 86.8/万人 寿命: 84.5歳 薬剤師: 50.5/万人 人口: 82,148
38 熊本県 熊本市 中央区
106.3
医師: 84.7/万人 寿命: 85.0歳 薬剤師: 50.7/万人 人口: 187,502
39 佐賀県 嬉野市
105.9
医師: 66.2/万人 寿命: 84.8歳 薬剤師: 30.2/万人 人口: 25,848
40 千葉県 千葉市 中央区
105.3
医師: 87.1/万人 寿命: 83.8歳 薬剤師: 49.1/万人 人口: 211,736
41 徳島県 小松島市
103.8
医師: 63.6/万人 寿命: 84.5歳 薬剤師: 31.3/万人 人口: 36,149
42 京都府 京都市 東山区
103.5
医師: 85.2/万人 寿命: 84.8歳 薬剤師: 41.5/万人 人口: 36,602
43 徳島県 徳島市
102.2
医師: 52.0/万人 寿命: 84.7歳 薬剤師: 55.5/万人 人口: 252,391
44 鳥取県 米子市
101.7
医師: 60.5/万人 寿命: 84.6歳 薬剤師: 29.4/万人 人口: 147,317
45 埼玉県 日高市
101.0
医師: 63.4/万人 寿命: 84.3歳 薬剤師: 29.9/万人 人口: 54,571
46 広島県 広島市 南区
101.0
医師: 79.2/万人 寿命: 85.3歳 薬剤師: 44.6/万人 人口: 145,805
47 大阪府 吹田市
99.8
医師: 63.8/万人 寿命: 85.8歳 薬剤師: 38.1/万人 人口: 385,567
48 静岡県 伊豆の国市
98.8
医師: 67.9/万人 寿命: 84.2歳 薬剤師: 30.6/万人 人口: 46,804
49 奈良県 三郷町
98.4
医師: 59.0/万人 寿命: 85.5歳 薬剤師: 25.8/万人 人口: 23,219
50 岡山県 岡山市 北区
98.0
医師: 77.7/万人 寿命: 85.4歳 薬剤師: 38.1/万人 人口: 314,523

※ 人口2万人以上・平均寿命データありの自治体が対象。各データはe-Statの最新データに基づく。

4. 傾向分析

医療機関が集積する地方中核都市

ランキング上位には、大学病院や総合病院を擁する地方中核都市が多く見られます。人口あたりの医師数が多い地域は、日常的な通院の選択肢が広く、待ち時間も短い傾向があります。シニア世代にとって、通いやすい医療機関が身近にある環境は大きな安心材料です。

温泉地・保養地の健康環境

地方では都市部と比べて自然環境に恵まれ、日常的に歩く機会が多いなど、健康的な生活習慣を維持しやすい面があります。ただし、平均寿命は気候・食文化・遺伝など多くの要因に影響されるため、単純に「この地域に住めば長寿になれる」とは言えない点にご注意ください。

薬局・薬剤師の充実度

シニア世代は複数の薬を服用するケースが多く、薬剤師による服薬指導は健康管理に欠かせません。ランキング上位の自治体は薬剤師数も多い傾向にあり、処方薬の受け取りや相談がしやすい環境が整っています。

5. シニア移住の注意点

シニア移住を成功させるためには、ランキングの数値だけでなく、以下の点も総合的に考慮しましょう。

1.

家族との距離:子どもや孫との交流を大切にする場合、アクセスの良い場所を選びましょう。新幹線や空港の近くであれば、離れていても行き来しやすくなります。

2.

病院の専門性:持病がある場合は、対応できる専門科がある病院が近くにあるか確認しましょう。人口あたりの医師数が多くても、必要な専門科がなければ意味がありません。

3.

地域コミュニティ:移住先での孤立は健康に悪影響を及ぼします。地域の自治会活動、シニア向けサークル、ボランティア活動など、社会参加の機会が豊富な地域を選びましょう。

4.

公共交通機関:将来的に自動車の運転ができなくなることも想定し、バスや電車などの公共交通機関の利便性を確認しましょう。

マチスコアでは子育て・医療・教育・財政・住環境・将来性の6軸総合評価で自治体を多角的に分析しています。平均余命ランキング医療アクセスランキングもあわせてご確認ください。

6. 三世代同居・近居のメリットと移住先選びへの活用

シニア向けランキングは、親世代の移住先選びだけでなく、子育て世帯が「親の近くに住む」選択肢を検討する際にも活用できます。ここでは三世代同居・近居の考え方を紹介します。

近居という選択肢

祖父母の近くに住む「近居」は、子育て支援の強力なリソースになります。急な子どもの体調不良時の預かり、保育園のお迎え代行、日常的な交流による子どもの情操教育など、メリットは多岐にわたります。同居ではなく「車で15分〜30分圏内」程度の距離を保つ近居であれば、それぞれの生活リズムを尊重しつつサポートし合える関係を築きやすいとされています。

三世代同居支援制度

三世代同居・近居を支援する制度を設けている自治体があります。同居・近居のための住宅取得費用の補助、リフォーム費用の助成、引越し費用の補助などが代表的な支援内容です。支援制度の有無や内容は自治体によって大きく異なるため、移住を検討する際は各自治体の窓口に直接お問い合わせください。

親世代と子世代、双方の視点で選ぶ

シニアが住みやすい街は医療・福祉が充実しており、子育て世帯にとってもメリットがあります。親世代にとっての医療アクセスの良さは、子育て世帯にとっても小児科や救急医療への安心感につながります。移住先を検討する際は、親世代のニーズ(医療・福祉・生活の利便性)と子世代のニーズ(保育・教育・通勤環境)の両方を満たす地域を探すことで、世代を超えた暮らしやすさを実現できます。

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