マチスコア データで街を選ぶ

子ども医療費助成が手厚い自治体ランキング TOP50

通院対象年齢、所得制限の有無、自己負担の有無で全国の自治体を比較。子どもの医療費負担が少ない街を見つけましょう。

最終更新:2026年3月 ・ 出典:こども家庭庁(令和7年4月1日時点)

子どもの急な発熱やケガ——医療費の心配なく病院に連れていける環境は、子育て世帯にとって大きな安心材料です。自治体ごとに異なる子ども医療費助成制度を比較することで、医療費負担の少ない街を見つけることができます。

この記事では、こども家庭庁の調査データ(令和7年4月1日時点)をもとに、通院助成の対象年齢・所得制限・自己負担の3つの観点から、子ども医療費助成が手厚い自治体をランキング形式でご紹介します。

全国の動向

こども家庭庁の調査によると、現在91.6%の自治体が通院助成の対象を18歳年度末まで拡大しています。子ども医療費助成の拡充は全国的なトレンドであり、多くの自治体が高校卒業相当まで助成対象を広げています。

1. 子ども医療費助成制度とは

制度の概要

子ども医療費助成制度は、子どもが医療機関を受診した際の医療費(保険適用分の自己負担額)を自治体が助成する制度です。国の制度ではなく各自治体が独自に実施しているため、対象年齢や助成内容は自治体によって異なります。

助成内容の違い

自治体間で異なる主なポイントは、(1)対象年齢(何歳まで助成されるか)、(2)所得制限の有無(世帯の所得に関係なく助成されるか)、(3)自己負担の有無(窓口での支払いが完全に無料か一部負担があるか)の3つです。通院と入院で対象年齢が異なる自治体もあります。

家計への影響

子どもは風邪や感染症にかかりやすく、年間の通院回数は少なくありません。助成対象年齢が高く、所得制限や自己負担がない自治体では、医療費の心配なく必要な受診ができるため、子育て世帯の家計面・精神面の両方で大きなメリットがあります。

2. ランキングの評価基準

このランキングでは、以下の優先順位で自治体を並べています。

通院対象年齢(最優先)

通院助成の対象年齢が高い自治体ほど上位。18歳年度末まで対象であれば高校卒業まで助成が受けられます。

所得制限なし

所得制限がない自治体が上位。世帯の所得に関係なく、すべての子どもが等しく助成を受けられます。

自己負担なし

窓口での自己負担がない自治体が上位。受診時に医療費を支払う必要がなく、手続きの手間も少なくなります。

人口

上記が同条件の場合、人口が多い自治体を上位に表示。生活インフラの充実度の目安として使用しています。

3. 子ども医療費助成ランキング TOP50

人口1万人以上の自治体を対象に、通院助成の対象年齢・所得制限・自己負担の条件でランキングしています。

1 千葉県 多古町
22歳
入院: 22歳年度末 人口: 13,735 所得制限: なし 自己負担: なし
2 京都府 京丹後市
22歳
入院: 22歳年度末 人口: 50,860 所得制限: あり 自己負担: あり
3 福井県 大野市
20歳
入院: 20歳年度末 人口: 31,286 所得制限: なし 自己負担: なし
4 茨城県 境町
20歳
入院: 20歳年度末 人口: 24,201 所得制限: なし 自己負担: なし
5 愛知県 名古屋市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 2,332,176 所得制限: なし 自己負担: なし
6 埼玉県 さいたま市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 1,324,025 所得制限: なし 自己負担: なし
7 東京都 世田谷区
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 943,664 所得制限: なし 自己負担: なし
8 東京都 練馬区
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 752,608 所得制限: なし 自己負担: なし
9 東京都 大田区
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 748,081 所得制限: なし 自己負担: なし
10 東京都 江戸川区
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 697,932 所得制限: なし 自己負担: なし
11 東京都 足立区
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 695,043 所得制限: なし 自己負担: なし
12 埼玉県 川口市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 594,274 所得制限: なし 自己負担: なし
13 東京都 杉並区
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 591,108 所得制限: なし 自己負担: なし
14 東京都 板橋区
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 584,483 所得制限: なし 自己負担: なし
15 兵庫県 姫路市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 530,495 所得制限: なし 自己負担: なし
16 東京都 江東区
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 524,310 所得制限: なし 自己負担: なし
17 栃木県 宇都宮市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 518,757 所得制限: なし 自己負担: なし
18 愛媛県 松山市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 511,192 所得制限: なし 自己負担: なし
19 東京都 葛飾区
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 453,093 所得制限: なし 自己負担: なし
20 神奈川県 藤沢市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 436,905 所得制限: なし 自己負担: なし
21 東京都 品川区
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 422,488 所得制限: なし 自己負担: なし
22 愛知県 豊田市
18歳
入院: 24歳年度末 人口: 422,330 所得制限: なし 自己負担: なし
23 香川県 高松市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 417,496 所得制限: なし 自己負担: なし
24 岐阜県 岐阜市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 402,557 所得制限: なし 自己負担: なし
25 神奈川県 横須賀市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 388,078 所得制限: なし 自己負担: なし
26 群馬県 高崎市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 372,973 所得制限: なし 自己負担: なし
27 長野県 長野市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 372,760 所得制限: なし 自己負担: なし
28 愛知県 豊橋市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 371,920 所得制限: なし 自己負担: なし
29 和歌山県 和歌山市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 356,729 所得制限: なし 自己負担: なし
30 東京都 北区
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 355,213 所得制限: なし 自己負担: なし
31 埼玉県 川越市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 354,571 所得制限: なし 自己負担: なし
32 大阪府 高槻市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 352,698 所得制限: なし 自己負担: なし
33 東京都 新宿区
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 349,385 所得制限: なし 自己負担: なし
34 東京都 中野区
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 344,880 所得制限: なし 自己負担: なし
35 埼玉県 所沢市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 342,464 所得制限: なし 自己負担: なし
36 埼玉県 越谷市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 341,621 所得制限: なし 自己負担: なし
37 福島県 いわき市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 332,931 所得制限: なし 自己負担: なし
38 群馬県 前橋市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 332,149 所得制限: なし 自己負担: なし
39 福島県 郡山市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 327,692 所得制限: なし 自己負担: なし
40 愛知県 春日井市
18歳
入院: 24歳年度末 人口: 308,681 所得制限: なし 自己負担: なし
41 三重県 四日市市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 305,424 所得制限: なし 自己負担: なし
42 兵庫県 明石市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 303,601 所得制限: なし 自己負担: なし
43 東京都 豊島区
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 301,599 所得制限: なし 自己負担: なし
44 東京都 目黒区
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 288,088 所得制限: なし 自己負担: なし
45 福島県 福島市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 282,693 所得制限: なし 自己負担: なし
46 青森県 青森市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 275,192 所得制限: なし 自己負担: なし
47 東京都 墨田区
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 272,085 所得制限: なし 自己負担: なし
48 東京都 府中市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 262,790 所得制限: なし 自己負担: なし
49 福井県 福井市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 262,328 所得制限: なし 自己負担: なし
50 兵庫県 加古川市
18歳
入院: 18歳年度末 人口: 260,878 所得制限: なし 自己負担: なし

※ 人口1万人以上の自治体が対象。データはこども家庭庁「乳幼児等に係る医療費の援助についての調査」(令和7年4月1日時点)に基づく。

4. ランキングの傾向分析

18歳年度末への拡大が主流に

かつては「小学校就学前まで」「中学校卒業まで」が一般的でしたが、近年は18歳年度末(高校卒業相当)まで対象を拡大する自治体が急増しています。現在、データのある自治体の91.6%が18歳年度末まで通院助成を実施しており、子ども医療費助成の全国的な底上げが進んでいます。

所得制限の撤廃が進む

所得制限を設けない自治体が増加傾向にあります。所得制限がない場合、世帯の所得に関係なくすべての子どもが平等に助成を受けられるため、共働きで世帯収入が高い家庭にとってもメリットがあります。

自己負担の有無と地域差

自己負担の取り扱いは自治体によってさまざまです。完全無料の自治体がある一方、1回あたり数百円の自己負担を設ける自治体もあります。少額でも年間の通院回数が多いと家計への影響は大きくなるため、自己負担の有無は重要なチェックポイントです。

5. 移住前にチェックすべきポイント

1

助成の申請方法

自治体によって、窓口での自動適用(現物給付)と、一度支払ってから申請して還付される方式(償還払い)があります。現物給付のほうが手間がかかりません。

2

県外受診の取り扱い

自治体の助成が適用されるのは原則として県内の医療機関です。県外で受診した場合の手続きや助成対象かどうかを事前に確認しましょう。

3

対象となる医療の範囲

保険適用の医療費が助成対象ですが、歯科矯正や予防接種など保険適用外の費用は対象外のことが多いです。別途助成制度がある自治体もあります。

4

小児科へのアクセス

助成制度が手厚くても、近くに小児科がなければ意味がありません。医療機関の数や距離もあわせて確認しましょう。

5

制度の変更予定

医療費助成制度は毎年のように拡充される傾向があります。移住先の自治体で今後の拡充予定があるかも確認すると良いでしょう。

医療費助成は子育て支援の一つの側面です。マチスコアの子育て移住おすすめランキングでは6軸の総合評価を、医療アクセスランキングでは医療機関の充実度からの分析を、教育環境ランキングでは教育面からの比較を掲載しています。

6. 医療費助成制度の比較で見落としがちなポイント

通院対象年齢が18歳まで拡大されている自治体でも、実質的な支援内容には大きな差があります。制度の「見出し」だけでなく、細かな条件を確認することが大切です。

一部負担金の有無と金額

「自己負担なし」と表示されていても、実際には1回あたり数百円の一部負担金が設定されている自治体があります。1回の負担は小さくても、子どもは風邪や感染症で月に複数回受診することもあり、年間で見ると無視できない金額になる場合があります。また、同一月内の通院回数に上限を設けている自治体や、3回目以降は無料になる自治体など、細かなルールは様々です。具体的な負担額は各自治体の子育て支援担当窓口で確認してください。

調剤費・入院時食事療養費の扱い

医療費助成の対象範囲は自治体によって異なります。処方箋に基づく調剤費(薬局での薬代)が助成対象に含まれるかどうかは重要な確認ポイントです。また、入院時の食事療養費(入院中の食費にあたる費用)が助成対象かどうかも自治体によって分かれます。子どもが入院するケースでは食事療養費が日額数百円かかるため、長期入院の場合の負担差は大きくなります。

所得制限の基準と制度変更への注意

所得制限がある自治体では、世帯の所得額が一定の基準を超えると助成が受けられなくなります。この基準額は自治体によって異なり、また「所得」の算定方法(控除の適用範囲など)も統一されていません。共働き世帯の場合、世帯合算か主たる生計者の所得のみかで結果が大きく変わることがあります。さらに、医療費助成制度は年度ごとに拡充・変更されることが多いため、移住先を検討する際には必ず最新の情報を各自治体に直接確認してください。

医療も教育も保育も。総合的にぴったりの街を見つけよう

医療費助成だけでなく、6つの軸であなたにぴったりの街を無料で診断できます。

無料で診断する