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東京都の財政力指数ランキング|都内市区町村TOP全一覧

東京都内の市区町村(23区・市部・町村)を財政力指数の高い順に全一覧で掲載。都内でも自治体によって財政的な豊かさは大きく異なります。

最終更新:2026年4月 ・ 出典:e-Stat

東京都は全国で最も財政的に豊かな地域というイメージがありますが、都内の市区町村をひとつひとつ見ていくと、実は財政力指数には大きな差があります。大企業や高所得層が集まる区、ベッドタウンの市、人口が少ない町村——それぞれに特徴があり、都内での子育て移住を検討するなら、区や市単位での財政力を把握しておく価値があります。

この記事では、東京都内の人口1万人以上の市区町村を財政力指数の高い順に全て並べ、都内で「財政的に豊かな自治体」はどこかをデータで可視化します。

1. 東京都の財政力指数の特徴

東京都内の市区町村の財政力指数平均は 0.95 です。全国の市町村の平均値 0.50 と比較すると、東京都内の自治体は全体的に財政力が高い傾向にあります。これは、都心への通勤圏として住民税収が安定していること、大企業の本社や事業所が多く法人住民税が潤沢であること、固定資産税評価額が高いことなどが背景にあります。

特に財政力指数が1.0を超える「不交付団体」は、地方交付税に頼らず自前の税収で行政運営ができる財政的に非常に豊かな自治体です。マチスコアのデータでは、本ランキング対象(人口1万人以上)の東京都内自治体のうち 9自治体 が不交付団体(財政力指数1.0以上)となっています。

2. 23区と市部の違い

東京都の財政力指数を見る際、まず押さえておきたいのは「23区と市部では財政構造が根本的に異なる」という点です。

特別区(23区)

23区は地方自治法上の「特別区」で、一般の市町村とは異なる仕組みで運営されています。固定資産税・市町村民税法人分・特別土地保有税は都税として徴収され、その一部が「都区財政調整制度」を通じて各区に配分されます。そのため、区の財政力指数は通常の市町村の財政力指数と完全には同じ土俵で比較できません。

市部・町村

多摩地域を中心とした26市3町1村は、一般の市町村と同じ財政制度で運営されています。住民税・固定資産税は直接自治体の収入となり、基準財政収入額と基準財政需要額の比率で財政力指数が算出されます。都内の子育て移住先として市部を検討する場合、財政力指数は判断材料として非常に有効です。

ランキングを読む際の注意

以下のランキングでは、23区と市部・町村を同じ指標(財政力指数)で並べていますが、制度的な違いを踏まえると、特別区の指標は都区財政調整制度を経由した後の数値であり、市部との単純比較には注意が必要です。「自主財源比率」や「一人あたり課税所得」など、他の財政指標もあわせて確認することをおすすめします。

3. 東京都 財政力指数ランキング

人口1万人以上かつ財政力指数データのある都内市区町村を、財政力指数の高い順に並べました。

1 東京都 武蔵野市
1.48
人口: 150,149 所得: 581万
2 東京都 府中市
1.18
人口: 262,790 所得: 418万
3 東京都 調布市
1.17
人口: 242,614 所得: 449万
4 東京都 立川市
1.14
人口: 183,581 所得: 396万
5 東京都 三鷹市
1.14
人口: 195,391 所得: 488万
6 東京都 多摩市
1.12
人口: 146,951 所得: 395万
7 東京都 国分寺市
1.04
人口: 129,242 所得: 468万
8 東京都 小金井市
1.01
人口: 126,074 所得: 472万
9 東京都 瑞穂町
1.00
人口: 31,765 所得: 337万
10 東京都 国立市
0.99
人口: 77,130 所得: 481万
11 東京都 昭島市
0.97
人口: 113,949 所得: 359万
12 東京都 羽村市
0.96
人口: 54,326 所得: 347万
13 東京都 町田市
0.95
人口: 431,079 所得: 411万
14 東京都 小平市
0.95
人口: 198,739 所得: 411万
15 東京都 日野市
0.94
人口: 190,435 所得: 395万
16 東京都 稲城市
0.94
人口: 93,151 所得: 426万
17 東京都 八王子市
0.93
人口: 579,355 所得: 372万
18 東京都 西東京市
0.89
人口: 207,388 所得: 415万
19 東京都 狛江市
0.86
人口: 84,772 所得: 428万
20 東京都 青梅市
0.82
人口: 133,535 所得: 332万
21 東京都 東大和市
0.82
人口: 83,901 所得: 360万
22 東京都 東久留米市
0.82
人口: 115,271 所得: 382万
23 東京都 武蔵村山市
0.81
人口: 70,829 所得: 332万
24 東京都 東村山市
0.78
人口: 151,815 所得: 369万
25 東京都 福生市
0.74
人口: 56,414 所得: 332万
26 東京都 あきる野市
0.70
人口: 79,292 所得: 337万
27 東京都 日の出町
0.68
人口: 16,958 所得: 319万
28 東京都 清瀬市
0.67
人口: 76,208 所得: 372万

※ 人口1万人以上・財政力指数データのある東京都内市区町村を全掲載。出典:e-Stat。

4. 上位自治体の特徴

高所得層が集まる区・市

東京都の財政力指数上位には、高所得者が多く住む自治体が目立ちます。住民税収が安定していることに加え、固定資産税評価額の高いエリアでは固定資産税収も潤沢です。このような自治体では、1人あたり課税所得も全国平均を大きく上回る傾向があります。

オフィス街・商業地を抱える区

大企業の本社や大規模商業施設が集積する区は、法人住民税や固定資産税の収入が非常に大きくなります。ただし、特別区の場合は都区財政調整制度で一部が再配分されるため、区単独の財政力指数は税収の豊かさを完全には反映しません。

多摩地域のベッドタウン

多摩地域の中でも、都心への通勤利便性が高く高所得の住民が多い市では、財政力指数が全国の市町村平均を大きく上回ります。こうした自治体は子育て支援策にも独自の上乗せを行う余力があり、都内で子育て移住先を探す際の有力な候補になります。

5. 財政力が高いと何が違うか

財政力が高い自治体では、国の標準的な行政サービスに上乗せする形で、独自の施策を実施する余裕があります。具体的には以下のような違いが出ることが多いです。

1.

子ども医療費助成の拡充: 国の制度を超えた年齢拡大や所得制限の撤廃、自己負担ゼロの実現など。

2.

教育環境への投資: 少人数学級の実施、ICT機器の整備、学校図書の充実、学習支援員の配置など。

3.

公共インフラの維持更新: 道路・橋梁・上下水道・学校施設の計画的な更新、公園整備、図書館の充実など。

4.

独自の子育て支援金: 出産祝い金、多子世帯支援、私立幼稚園就園奨励など、独自財源による給付。

ただし、財政力が高くても必ずしも子育て支援が手厚いとは限りません。予算配分の優先順位は自治体ごとに異なるため、実際の施策内容は個別に確認することが重要です。

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