マチスコア データで街を選ぶ

安全・安心な移住先ランキング TOP50

消防費・行政職員数・都市計画費・清掃費など、行政の安全関連投資で見る、安心して暮らせる自治体ランキングです。

最終更新:2026年3月 ・ 出典:e-Stat

移住先を選ぶ際、安全・安心は最も基本的な条件です。特に子育て世帯にとっては、子どもが安心して暮らせる環境であることは何よりも大切です。

この記事では、政府統計データに基づき、消防費・行政職員数・都市計画費・清掃費といった行政の安全関連投資額を総合スコアリングし、行政が安全・安心な暮らしのために積極的に投資している自治体をランキング形式で紹介します。

1. 安全・安心と移住先選び

安全・安心な環境は、マズローの欲求階層説でも「安全の欲求」として基本的なニーズに位置づけられています。どれだけ教育環境が良く、自然が豊かでも、安全に不安がある地域では安心して暮らすことができません。

移住先の安全性を評価する際、直接的な犯罪統計は有用ですが、政府の統一的な自治体別犯罪データは限られています。そこで本ランキングでは、行政が安全・安心な暮らしのためにどれだけ投資しているかという「行政の安全投資」をプロキシ(代理指標)として活用しています。

重要な注意事項

本ランキングで使用している指標は、行政の安全関連投資を示すプロキシ(代理)指標であり、直接的な犯罪発生率や治安の良さを示すものではありません。消防費や行政職員数が多いことは、安全への行政投資が手厚いことを意味しますが、実際の治安状況は別途確認が必要です。

2. 安全性を測る指標

本ランキングでは、行政の安全関連投資を示す以下のプロキシ指標を組み合わせた総合スコアで評価しています。いずれも直接的な犯罪統計ではなく、自治体が安全・安心な暮らしのためにどれだけリソースを投入しているかを測る指標です。

消防費(30%)

一人あたりの消防費。消防・救急体制への投資の大きさを示します。ただし、人口が少ない自治体や山間部では一人あたりコストが高くなる構造的な要因もあるため、金額の大きさが直接「安全度」を意味するわけではありません。マチスコアに掲載されている自治体の平均消防費は32.5千円/人です。

行政職員数(25%)

人口1万人あたりの行政職員数。行政サービスの手厚さを示す指標です。職員数が多い自治体は、住民からの相談対応、防災・防犯活動、見回りなど、きめ細かな行政サービスを提供できます。

都市計画費(20%)

一人あたりの都市計画費。街路整備、公園整備、防災インフラの構築など、安全で快適な街づくりへの投資を示します。計画的に整備された都市は、防災面でも優れている傾向があります。

清掃費(15%)

一人あたりの清掃費。街の美化・衛生管理への投資を示します。「割れ窓理論」で知られるように、清潔で手入れの行き届いた環境は防犯にも寄与するとされています。

財政力指数(10%)

自治体の財政的な豊かさ。財政力が高い自治体は、安全関連の投資を継続的に行う余力があり、長期的な安全性の維持が期待できます。

3. ランキング TOP50

人口2万人以上・消防費データありの自治体を、行政の安全投資の総合スコアで並べたランキングです。

1 宮城県 石巻市
176.2
消防費: 27.9千円/人 職員: 74.9/万人 都市計画: 266.1千円/人 人口: 140,151
2 静岡県 伊豆市
129.8
消防費: 52.6千円/人 職員: 103.6/万人 都市計画: 35.1千円/人 人口: 28,190
3 熊本県 人吉市
129.5
消防費: 36.1千円/人 職員: 84.2/万人 都市計画: 18.3千円/人 人口: 31,108
4 岐阜県 下呂市
122.2
消防費: 39.0千円/人 職員: 108.5/万人 都市計画: 58.7千円/人 人口: 30,428
5 広島県 庄原市
114.6
消防費: 31.9千円/人 職員: 124.3/万人 都市計画: 27.7千円/人 人口: 33,633
6 石川県 輪島市
113.5
消防費: 32.4千円/人 職員: 107.3/万人 都市計画: 45.5千円/人 人口: 24,608
7 長崎県 対馬市
112.3
消防費: 43.5千円/人 職員: 117.9/万人 都市計画: 11.2千円/人 人口: 28,502
8 岡山県 美作市
111.4
消防費: 31.0千円/人 職員: 114.9/万人 都市計画: 69.4千円/人 人口: 25,939
9 宮城県 気仙沼市
110.9
消防費: 30.6千円/人 職員: 79.2/万人 都市計画: 80.2千円/人 人口: 61,147
10 岩手県 二戸市
108.5
消防費: 34.8千円/人 職員: 94.9/万人 都市計画: 89.8千円/人 人口: 25,513
11 和歌山県 白浜町
108.1
消防費: 74.9千円/人 職員: 89.3/万人 都市計画: 19.5千円/人 人口: 20,262
12 新潟県 佐渡市
105.5
消防費: 41.9千円/人 職員: 106.6/万人 都市計画: 35.5千円/人 人口: 51,492
13 京都府 与謝野町
103.7
消防費: 47.3千円/人 職員: 97.6/万人 都市計画: 46.2千円/人 人口: 20,092
14 大阪府 箕面市
103.1
消防費: 12.5千円/人 職員: 49.4/万人 都市計画: 159.8千円/人 人口: 136,868
15 岡山県 新見市
101.4
消防費: 30.5千円/人 職員: 112.5/万人 都市計画: 43.7千円/人 人口: 28,079
16 福井県 あわら市
99.9
消防費: 19.3千円/人 職員: 83.6/万人 都市計画: 99.8千円/人 人口: 27,524
17 大分県 豊後大野市
99.9
消防費: 62.8千円/人 職員: 95.9/万人 都市計画: 6.7千円/人 人口: 33,695
18 北海道 根室市
99.6
消防費: 39.5千円/人 職員: 97.4/万人 都市計画: 30.0千円/人 人口: 24,636
19 岩手県 八幡平市
99.6
消防費: 31.9千円/人 職員: 105.7/万人 都市計画: 48.0千円/人 人口: 24,023
20 高知県 須崎市
99.2
消防費: 53.0千円/人 職員: 89.8/万人 都市計画: 18.0千円/人 人口: 20,590
21 奈良県 御所市
98.5
消防費: 33.6千円/人 職員: 110.0/万人 都市計画: 26.2千円/人 人口: 24,096
22 東京都 千代田区
98.0
消防費: 6.0千円/人 職員: 146.2/万人 都市計画: 21.8千円/人 人口: 66,680
23 北海道 新ひだか町
97.8
消防費: 52.4千円/人 職員: 84.6/万人 都市計画: 35.9千円/人 人口: 21,517
24 岐阜県 飛騨市
97.2
消防費: 29.9千円/人 職員: 106.9/万人 都市計画: 42.9千円/人 人口: 22,538
25 徳島県 三好市
97.0
消防費: 32.3千円/人 職員: 130.1/万人 都市計画: 5.4千円/人 人口: 23,605
26 島根県 大田市
96.5
消防費: 24.7千円/人 職員: 88.6/万人 都市計画: 28.4千円/人 人口: 32,846
27 秋田県 仙北市
96.3
消防費: 32.7千円/人 職員: 118.2/万人 都市計画: 18.4千円/人 人口: 24,610
28 高知県 四万十市
95.9
消防費: 40.2千円/人 職員: 110.4/万人 都市計画: 19.4千円/人 人口: 32,694
29 高知県 いの町
95.4
消防費: 48.8千円/人 職員: 102.0/万人 都市計画: 20.0千円/人 人口: 21,374
30 奈良県 宇陀市
95.0
消防費: 42.7千円/人 職員: 101.0/万人 都市計画: 22.6千円/人 人口: 28,121
31 広島県 江田島市
94.3
消防費: 27.7千円/人 職員: 107.6/万人 都市計画: 40.3千円/人 人口: 21,930
32 岡山県 真庭市
93.8
消防費: 40.7千円/人 職員: 99.7/万人 都市計画: 20.4千円/人 人口: 42,725
33 東京都 中央区
93.5
消防費: 5.6千円/人 職員: 81.6/万人 都市計画: 106.0千円/人 人口: 169,179
34 北海道 美唄市
93.5
消防費: 23.2千円/人 職員: 99.9/万人 都市計画: 51.7千円/人 人口: 20,413
35 長崎県 松浦市
93.1
消防費: 34.6千円/人 職員: 99.2/万人 都市計画: 23.9千円/人 人口: 21,271
36 静岡県 下田市
91.8
消防費: 33.7千円/人 職員: 92.2/万人 都市計画: 41.5千円/人 人口: 20,183
37 愛媛県 西予市
91.4
消防費: 37.6千円/人 職員: 112.8/万人 都市計画: 15.7千円/人 人口: 35,388
38 岩手県 釜石市
91.3
消防費: 41.3千円/人 職員: 86.0/万人 都市計画: 32.8千円/人 人口: 32,078
39 島根県 雲南市
90.4
消防費: 33.0千円/人 職員: 107.8/万人 都市計画: 21.9千円/人 人口: 36,007
40 静岡県 熱海市
90.3
消防費: 26.8千円/人 職員: 85.1/万人 都市計画: 37.5千円/人 人口: 34,208
41 愛知県 新城市
90.0
消防費: 35.1千円/人 職員: 100.6/万人 都市計画: 18.8千円/人 人口: 44,355
42 岩手県 久慈市
89.4
消防費: 31.9千円/人 職員: 80.5/万人 都市計画: 27.8千円/人 人口: 33,043
43 京都府 南丹市
89.4
消防費: 35.1千円/人 職員: 89.2/万人 都市計画: 42.2千円/人 人口: 31,629
44 福島県 本宮市
89.2
消防費: 21.6千円/人 職員: 66.1/万人 都市計画: 83.2千円/人 人口: 30,236
45 秋田県 北秋田市
88.9
消防費: 38.9千円/人 職員: 86.1/万人 都市計画: 29.4千円/人 人口: 30,198
46 新潟県 魚沼市
88.7
消防費: 28.5千円/人 職員: 92.5/万人 都市計画: 43.6千円/人 人口: 34,483
47 佐賀県 白石町
87.5
消防費: 22.5千円/人 職員: 86.2/万人 都市計画: 24.5千円/人 人口: 22,051
48 岡山県 備前市
87.3
消防費: 37.9千円/人 職員: 76.4/万人 都市計画: 49.7千円/人 人口: 32,320
49 高知県 香美市
86.2
消防費: 37.8千円/人 職員: 104.9/万人 都市計画: 17.5千円/人 人口: 26,513
50 兵庫県 養父市
86.0
消防費: 30.6千円/人 職員: 101.2/万人 都市計画: 28.2千円/人 人口: 22,129

※ 人口2万人以上・消防費データありの自治体が対象。各データはe-Statの最新データに基づく。スコアは行政投資のプロキシ指標であり、直接的な治安の良さを示すものではありません。

4. 傾向分析

人口規模と一人あたり投資額

ランキング上位には、中小規模の自治体が多い傾向があります。人口が少ない自治体では一人あたりの行政コストが高くなるため、消防費や行政職員数の一人あたり値が大きくなりやすいです。ただし、これは住民一人ひとりに対する行政の目が行き届きやすいことの裏返しでもあります。

財政力のある自治体の安全投資

財政力指数が高い自治体は、安全関連への投資も手厚い傾向があります。消防車両・救急車の最新設備への更新、防犯カメラの設置、街灯の整備など、ハード面での安全対策を充実させる余力があります。

都市計画と防災

都市計画費が高い自治体は、計画的な街づくりに投資しています。広い道路、整備された公園、防災拠点の設置など、災害時にも機能する都市インフラの整備は、日常的な安全性の向上にもつながります。

5. 治安を判断するための他の情報源

本ランキングはあくまで行政投資のプロキシ指標によるものです。実際の治安状況を把握するためには、以下の情報源もあわせて活用しましょう。

1.

警察署の犯罪統計:各都道府県警察のウェブサイトでは、地域別の犯罪発生件数や種別を公開しています。移住を検討している地域の犯罪発生状況を具体的に確認できます。

2.

地域の防犯活動:自治会やPTAが主体となった防犯パトロール、子ども見守り活動など、地域住民による自主的な防犯活動の有無は、実際の体感治安に大きく影響します。

3.

現地の雰囲気:実際に移住候補地を訪れ、昼夜の雰囲気を確認することが最も確実です。街灯の設置状況、通学路の安全性、近隣住民の様子など、データでは測れない要素を肌で感じましょう。

4.

ハザードマップ:自然災害リスクも広い意味での安全性に含まれます。各自治体のハザードマップで洪水・土砂災害・地震のリスクを確認しましょう。

マチスコアでは子育て・医療・教育・財政・住環境・将来性の6軸総合評価で自治体を多角的に分析しています。住環境ランキング財政力ランキングもあわせてご確認ください。

6. 犯罪統計と体感治安 — データだけでは分からない安全性

行政の安全投資(消防費・都市計画費)は防災インフラの充実度を示す指標ですが、犯罪面の安全性を評価するには別の視点が必要です。ここでは、犯罪統計の読み方と「体感治安」に影響する要素を解説します。

警察庁の犯罪統計と自治体レベルのデータ

警察庁は毎年「犯罪統計資料」を公表しており、刑法犯認知件数を都道府県単位で確認できます。しかし、市区町村レベルの詳細な犯罪データは限定的で、各都道府県警察のウェブサイトで地域別の発生件数を公開しているケースがある程度です。移住先の犯罪傾向を調べる際は、該当する都道府県警察のウェブサイトを直接確認するのが有効です。

体感治安を左右する要素

統計上の犯罪件数が少なくても、「体感治安」が悪いと感じるケースがあります。体感治安に影響する主な要素としては、街灯の整備状況、夜間の人通りの多さ、空き家や廃墟の有無、落書き・不法投棄の状況、そして地域住民のコミュニティの結束度が挙げられます。特に子育て世帯にとっては、通学路の街灯や見通しの良さが重要です。

現地確認の重要性

犯罪統計や行政データだけでは、実際の安全性を完全には把握できません。移住を検討している地域には、昼と夜の両方の時間帯に訪れ、通学路の安全性、近隣の雰囲気、防犯カメラの設置状況などを直接確認することをおすすめします。地域の防犯ボランティアや自治会活動の活発さも、安全な暮らしの重要な要素です。詳細な犯罪発生状況は各都道府県警察にお問い合わせください。

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